あいらぶヒグマ(羆)ちゃん♪ ヽ(^▽^*) 現実におきたヒグマ事件 その④ | ||
④福岡大学ワンダーフォーゲル部ヒグマ襲撃事件 1970年の出来事。 福岡大学ワンダーフォーゲル部の合宿として部員達は北海道の日高山脈へと出向く。 彼らは芽室岳からの入山を果たし、以降は ピパイロ岳 ⇒ 幌尻岳 ⇒ エサオマントッタベツ岳 と歩みを繋ぎ順調な登山を続けていた。 しかしカムイエクウチカウシ山( 標高2000m規模 )へとさしかかった九ノ沢カール地帯へとさしかかった時、彼らの周囲へ体長2m程のヒグマが姿を現したのだそうな。 大きな地図で見る 当初ヒグマはワンゲル部員へ向けて襲いかかってくるような様子はなく、ただ周囲をうろついてはこちらの様子を伺うにとどまっていたとのこと。 もしもこの時点で大学生らが早々に『 撤退 』と『 下山 』を決定していたならば、その後の惨劇も避けられたやもしれません。 しかし一行はこういった選択をせず『 登山行を継続する 』道を選んでしまいました。 結果、ヒグマは徐々に部員たちとの距離を縮めはじめます。 そして大学生がテント外に置いていた荷物を漁るまでに到ってしまった・・・。 この一度ヒグマの手中に落ちた荷物を、こともあろうに隙をみてヒグマから若者たちは獲り返してしまいます。 ヒグマは一度自分の獲物と認知した物に対して強い執着心を持つことで知られている動物。 結果としてその後の彼らはヒグマからの執拗な追撃をうける状況へと陥ってゆくのです。 部員たちも彼らなりに追い払いの行為や退避行動をおこなったそうですが、結果として5人居た部員のうちの3名が順次ヒグマの持つ鋭い爪牙の犠牲となりその若い命を落としてゆくこととなりました。 辛うじて逃げ伸びることが出来た2名でさえも、当時の状況を知るに「 いつ命を落としてもおかしくなかった 」ことが判ります。 当時の状況は以前「 ウィキペディア 」にもその詳細な記事文が掲載されていたのですが、先日改めてこの項を開き直してみるといつの間にか「 記事削除 」の扱いに変わっていました。 古い事件とはいえたかだか40年程前の出来事・・・・。 実名が連記されていた記事文や被害者の手にてよる遺書的メモの内容なども詳細に掲載される形での公開文であったことを記憶しています。 投稿者らは後になり遺族への配慮などを思いかえして「 記事削除 」とされたのかもしれませんね。 勿論この事件のヒグマもハンターの手によって駆除されました。 どの事件でも大抵は加害クマは駆除されるという結末を迎えます。 被害を出したクマを駆除したからそれでお終い・・・・。 でも本当にそうでしょうか? いや きっとこの「 あいらぶヒグマ(羆)ちゃん 」の中に幾つか綴ったヒグマ被害の記録を読んだ皆さんならば気づいて貰えたはずです。 ヒグマが暮す山や森と人間が暮す街が隣り合わせである限り・・・。 ヒグマが生息する山や森に人間が登山や山菜獲りなどの目的で分け入ってゆく限り・・・。 ヒグマ被害と言う事象が起こるといった可能性は今後もこの世の中から、北海道から完全に消えることなどあり得ないはずですよね。 「 起こるかもしれない事 」 これを無視してはいけないのだもの・・・。 過去の悲しい史実をきちんと活かそう。 僕らは「 知る必要 」がある。 僕らは「 学ぶ必要 」がある。 共に学びましょう。 それがヒグマ事件を掲載する僕からのメッセージです。 ■剥製に逢いにゆきました。 福岡大学ワンダーフォーゲル部がうけたヒグマ被害。 この加害クマの剥製は中札内村にある札内川園地、そこに開設されている日高山脈山岳センター内にその姿をみることが出来ます。( ※2012年現在 ) 僕も直接ここは訪ねてみましたよ。 「 日高山脈山岳センター 」
園地内にはこの山岳センターの他にキャンプ場やテニスコート、パークゴルフ場などが開設されています。 豊かな森に囲まれ、良く整備された園地内は快適そのもの♪ 近くの橋上からは「 ピョウタンの滝 」という大きな滝を眺めることも出来る場所さ。 落差や規模も大きくて迫力がある滝はここいらでも有名な景勝地になっているらしいです☆ いやぁ~良い所ですねぇ~♪ (^ ^*) 強いて難点を挙げるとすれば札幌地区からの距離感って奴でしょうか・・・。 札幌を基準に考えるとすれば現在地までの距離はおよそ240km。 高速道路の利用を敬遠し、一般道を辿り移動して来るとなれば、ノンストップでも4時間は覚悟といったところでしょう。 え? 僕ですか? σ(^ ^;) 勿論きっちり4時間オーバーでこちらへ到着ですよ。 ヒグマ探訪の為ならば労をいとわず! (;゜□゜)q それがオトコって生き物だ! っと意気込んでやってはきたものの・・・。 やはり訪ねた施設に記されているヒグマ絡みの史実はとても悲しいお話なわけで・・・・。 ここいら辺 ちょっと今回の僕は複雑な心境です (T T ) ううむ・・・。 目的であった過去に大学生を殺めて( あやめて )しまったヒグマの剥製は山岳センターの玄関口で早速お会いすることができました。 ( ← 画像をクリックすると大きな画像になるよ ) 実際にお亡くなりになった方も出た獣害の加害クマです。 「 それを展示ですか? 」といった感情を言葉にする方も来館者の中にはいらっしゃるのだと施設管理の方が教えてくれました。 「 ? 」を投げかけた方の心中や御考えにも頷ける部分があると感じます。 しかし同時に ヒグマは時に人を襲うことがあるという現実。 過去には眼前に広がる山々の中でもそのような事故が起きたという歴史。 これらを踏まえて頂くことで、今から山へと分け入ろうとする方々にも山に対する備えばかりではなくヒグマの存在に対しても「 心構え 」や「 装備 」、「 知識 」などの充実を図っておいて欲しい。 ひいては野生動物を愛で、山を楽しみ、無事故で山を下りてきて頂きたいのだといった願いをこめて「 教訓的意義 」に重きを置いての展示。 こういった意義を唱えつつ展示を継続されているのですよと語るスタッフらの思いにも大きく頷くことができますよね。 「 悲しい歴史のものだから・・・ 」と奥に仕舞い込み何も見せず隠してしまうことは容易いことだもの。 でも「 正しく学ぶ 」ためにはやはり「 事実 」は隠してはいけないし、しっかりと後世に伝えることが大切であるに違いありません。 そういったわけで展示継続の道を選んでいる施設がわの考え方に僕も強く賛同しています。 僕だってこの地を酔狂に訪ねたわけではないんだ。 ちゃんと大きな「 学び 」を貰い持ち帰ることができたということを皆さんへも伝えたいです。 まずはこの下の画像を観て下さい ↓ んっ? ( ´・ω・`) あれれれ??? 意外と小さい・・・・。 傍らに立つ僕の身長は168cmです。 「 意外と小さい 」という感想は僕も持ちました。 福岡大学のワンダーフォーゲル部を襲った加害クマはその史実を確認するに「 体長は2mほど 」との記載が残されていることが多いようです。 ですが現実に目の前にある加害クマの剥製はそんな記録数値よりも「 小さい 」と感じています。 メジャーをあてがい計測するわけにはいきませんでしたが、目測で体長1.5m程( ※鼻先~尾先までとして )のヒグマだと表現するほうがピッタリきそうな雰囲気。 体長は2m? それとも1.5m? この際、その部分は問題にしないでください (´・ω・`)b 僕がこの画像をみて気づいて欲しい部分というは、 この程度の体長のクマが相手であっても人は基本「 勝てない 」ということ。 ヒグマに襲われた際、大学生らだって生き残りをかけてそれこそ死に物狂いで抵抗を試みたはず。 「 若い男性の力をもっての必至の抵抗 」にも関わらずパーティーの何名かは命を落とす結果となりました・・・。 ヒグマの持つ「 力 」を侮ってはいけない。 せいぜい僕らが優位にたてるヒグマのサイズというのは赤ちゃん小熊のレベルなのかもしれません。 相手が今までの想像を超えた強さをもっていると感じ学習して頂けたのであれば、きっと読者の方々は相応の「 備え 」や「 策 」を持ち出し始めるはずです。 そんな行動や工夫の全てがきっと皆さんを自然や野生の「 恐ろしい部分 」から守ってくれると思います。 山を舐めるな! これは登山家らの間でよく語り継がれている有名な台詞。 その「 山 」の文字の中には「 野生動物 」という意味も含まれていることを決して忘れないでください。 山を舐めるな! ではなく 山(※野生動物を含む)を舐めるな! を僕らの心に留めましょう! 顔付きもどことなく大熊のそれとは違い「 迫力 」「 凄み 」がない・・・。 僕らだって山の中、このクマと出逢ってしまったとしても相手を侮ってしまったかもしれません。 知らなければ、またいつか誰かがヒグマを侮ってしまう・・・・。 皆で伝えましょう、そしてヒグマとの共生や共存が少しでも安全な物と出来るように工夫してゆきましょう。 施設内には福岡大学ワンダーフォーゲル部の遭難報告書の展示もありました。 展示物の中には彼らの残した遺書や遺品の展示も見られましたよ。 しっかりと時間をとったうえで足を運んで頂きたい施設だと思うんだ。 彼らの「 無念 」さがきっと貴方の心に響くはずです。 山岳センター玄関口には登山情報も掲示されていました。 そこには今現在もヒグマ出没の情報が読み取れます。 こういった情報を軽んじることなく、貴重な資料情報として活用したうえ山を楽しんでください。 怖い話ばかりが続いてしまったかもしれませんね・・・・。 でも毎年北海道の山へは沢山の登山家や山菜採りの方々が入山しています。 営林署職員や送電線管理の方々なども多数入山されている。 相対的にみればヒグマの事故に遭われるかたというのは本当に極わずかなのです。 しっかりとした事前工夫を施した方らがヒグマ事故に遭われる確率はとても低いと言えることでしょう。 ( ´・ω・`)σ 無闇に怖がることはナンセンスってことかな? 対ヒグマに際するときに誤った行動をとった者だけが被害に逢っているともいえるかもしれません。 正しい判断・行動は「 正しい前知識 」に基づく☆ 交通事故を考えるとき、やはり100%の安全というものは存在しません。 互いに正しいルールに基づき、注意を怠らないことが大切なのではないでしょうか? ヒグマとの付き合い方って知識を充足させたり、備えを万端にしたり、ルールを覚えるまではやっぱり難しいですよね。 でもいつか既に身につけている交通ルール同様に、対ヒグマのルールも長い経験の蓄積を通して身につけてゆくことが出来ることでしょう。 ちゃきさんも・・・ ちゃんとこのルールを覚えたり守ったり出来るかな? いやいや ちゃんと身につけて守るべ! (;゜□゜)q 安全第一☆ 札内川園地・日高山脈山岳センターへと続く道中にはこんな立て看板もありました。 文字通り 交通事故 と ヒグマ事故 の両方に気をつけて下さいねってことだ。 この道路では実際にヒグマが絡む乗用車の事故がありお亡くなりになった方が居たそうです。 鹿ばかりではなくヒグマも道路に飛び出すことがある・・・ とにかく気をつけるしかありません。 「 自分も直接訪ねてみようかな・・・ 」 そんな思いが浮かんだ時は可能であれば「 乗用車利用 」が良いかもです。 バイクで行くのはちょっと僕自身も遠慮してみたよ。 最近はヒグマの頭数が増えていて道路への飛び出しなど直接的な路上コンタクトが増えているとも聞いていたからね。 皆さんも参考にしてみてくださいな。 今回の中札内村へのクマ出張も実りの多いクマ旅になりました。 色々と教えてくれたセンタースタッフの方には大変感謝しております。 また機会があれば中札内へ足を伸ばしてみよう♪ 山岳センターは安い料金で宿泊も出来るらしいしね。 次回は田中義剛さんの経営する花畑牧場へ遊びに行く際にでも利用してみるとするか・・・。 今回は日帰りで足を延ばしていたので中札内の話はここでお終いです。 帰宅路で回った帯広で食べた豚丼の画像で最後を締めることといたしましょう。 どう美味しそうでしょう♪ ρ(^▽^*) うまうまなのら☆ ( ← 画像をクリックすると大きな画像になるよ ) 帯広名物の豚丼( 4枚のせ )です。 超美味しい♪ 大満足の夕食になりました! ヽ(^▽^*)ノ
中札内、帯広、十勝、ヒグマ(?)、皆さんも楽しみながら回ってみてくださいねぇ~♪ あいらぶヒグマ(羆)ちゃんトップページへ戻る > 項目一覧へ戻る |
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